

2019年映画ベストテン+3
岩根彰子のベスト10+3 ©Meta_Spark&Kärnfilm_AB_2018 1 ボーダー 二つの世界 2 幸福なラザロ 3 シュヴァルの理想宮 ある郵便配達員の夢 4 永遠の門 ゴッホの見た未来 5 ナディアの誓い 6 天国でまた会おう 7...


私的逸曲#2<br>「ジムノペティ 第一番」
「ジムノペティ 第一番」作曲/エリック・サティ 映画『ロスト・イン・パリ』より さまざまな映画で使われてきた、サティの代表曲「ジムノペティ 第一番」。本作では、エッフェル塔でのクライマックスシーンで、ドラマチックに映画を盛り上げる。...


私的逸曲#1<br>「今夜はブギー・バッグ」
「今夜はブギー・バッグ」(1994) 作詞・作曲・編曲/小沢健二、光嶋誠、松本真介、松本洋介 映画『オオカミ少女と黒王子』より 風邪で学校を休んだ、オレ様王子こと恭也(山崎賢人)の見舞いに行ったヒロイン・エリカ(二階堂ふみ)が、ぎこちなくもかいがいしく世話を焼き、恐らくまだ...


本→音楽と映画#4<br> 3.11をめぐって
小説『彼女の人生は間違いじゃない』 映画監督・廣木隆一の、初めての小説『彼女の人生は間違いじゃない』(河出書房新社)を読んだ。主人公のみゆきは、東日本大震災後も、地元・福島の仮設住宅で父親と暮らし、役所に勤める女性だ。彼女は時々、高速バスで東京へ行き、デリヘル嬢になる。目的...


音楽と映画#3<br>『幸せをつかむ歌』
映画で、結婚式のシーンを観るのが好きだ。その土地の風土やお国柄、宗教、それぞれの家族が大事にしているもの、結婚するカップルのこだわりなど、ハレのセレモニーから、いろいろなことが見えてきて、俄然親しみがわくのだ。たとえば本作の主人公・リッキー(メリル・ストリープ)の次男ジョシ...


音楽と映画 #2<br>「ニューヨークの巴里夫」
『スパニッシュ・アパートメント』(01)25歳、『ロシアン・ドールズ』(05)30歳、“青春三部作”完結編となる本作『ニューヨークの巴里夫』(13)では、ついに不惑を迎えた主人公・グザヴィエ。セドリック・クラピッシュ監督が“ライフワーク”と語る新作では、おなじみ、愛すべきダ...


うわぁ、テクノのアロマテラピーや〜!<br>(彦摩呂風)
ドキュメンタリー映画『DENKI GROOVE THE MOVIE? -石野卓球とピエール瀧-』 “そうか、テクノという手があったか!”とテクノに救われたことが、これまでに三度くらいある。ちょっと煮詰まっていて、音楽も受けつけない状態の耳に飛び込んでくる、新しいサウンド。ロ...


音楽と映画 #1 <br> 「母と暮らせば」
山田洋次監督が、84歳にして初めてCGを駆使して作った、話題のファンタジー映画『母と暮せば』。故・井上ひさしの、広島を舞台にした戯曲「父と暮せば」の対となる本作では、長崎を舞台に、原爆で息子を亡くした母・伸子(吉永小百合)と、息子・浩二の幽霊(二宮和也)とのやさしい時間が描...